「利益が出た」「赤字になった」だけで、物事を考えていませんか?レスポンス広告の出稿をはじめ、自社の利益最大化を目指すなら、企画を立てる際に注意すべき3つの指標があります
利益最大化を目指す際に、注意すべき3つの指標とは
せっかく広告を出しても、効果はいまひとつ……と嘆く前に、下記3つの指標を見てみましょう。
- 属性ごと反応率
- リスト料金からの二次収益
- 広告出稿時期
属性ごとの反応率
広告出稿時、性別・年齢・地域・趣味嗜好などなど絞れる媒体も多いです。属性ごとの反応率は、この絞れる要素ごとの反応率を指します。
たとえば、Aという商品の広告の粗利益は0円でした。もう広告を出すのはやめようと思われますか?それでしたら大変もったいないといわざるを得ません。属性ごとに見れば、黒字化する可能性は十分あるためです。
一つ一つの属性を分けてみるのは現実的ではないかもしれません。でも、下記1-6の区分で分けてみるだけでも十分です。
仮定として、Aの商品のターゲット層=ペルソナは男性53歳、1~6の広告に関わるコストや部数(もしくはクリック数、PV数など)は同じとします。
- 男性×50代以上×大都市=広告粗利益:-20万
- 男性×50代以上×地方都市=広告粗利益:+20万
- 男性×49歳以下×大都市=広告粗利益:-30万
- 男性×49歳以下×地方都市=広告粗利益:-10万
- 女性×50代以上×大都市=広告粗利益:10万
- 女性×50代以上×地方都市=広告粗利益:30万
全体的な利益が0円だったとしても、赤字となっているのは1・3・4です。2・5・6は利益が出ているので、次回広告を出稿しても損しないでしょう。さらに利益を上げていくには、分析も必要です。
- 1・2と5・6を比較すると、男性よりも女性に反応があることがわかります。ペルソナとずれている可能性があるとわかります。
- 1・5と2・6を比較すると、大都市よりも地方都市の反応が良いことがわかります。都市の規模が小さいほうが利益が出やすいと仮定できます。その場合、都市部以外の地域の方が利益が出る可能背があります。
- 1・2と3・4を比較すると、49歳以下よりも50歳以上の方が利益が出ます。
上記3点を見るだけでも、次に広告を出す場合の改善点が見えてきます。たとえば……
- 女性の反応率の方がよいのであれば、より女性に向けたコンセプトで新規広告を制作する
- 都市の規模が小さいほうが利益が出やすいのであれば、その他の地域に、女性50代以上で広告を出してみる
状況により、男性50代以上もトライ - 地方都市であれば、40代の女性でも利益が出る可能性があるのでは
属性ごとに損切をしていけば、利益は出やすくなります。どこの属性に一番売れるのか、どこを絞ってどこを広げるのかはデータを見れば判断していけます。属性ごとの反応率は、利益最大化を目指すには重要な指標です。
リスト料金
リスト料金は、ひとつの名簿(名前や住所、電話番号、メールアドレスなど、企業が連絡を取れる連絡先の入った個人情報)を獲得するために、コストがいくらかかったかを見る指標です。広告費÷獲得名簿数で出します。
たとえば、30万円かけて100人の名簿が取れた場合、リスト料金は3,000円です。
たとえば、広告費に30万円かけても、利益が黒字であれば問題ありません。
一方、広告費30万円かけて、利益が0円、もしくは赤字になった場合、リスト料金が3,000円は高いでしょうか、安いでしょうか。これはその後に得られる利益によります。
1名簿3,000円かけて広告を出してトントンでも、その後の営業で、1名簿当たり1万円の利益を生み出すのであれば、出した方が得といえます。1万円×100人分=100万円の利益が出るためです。
リスト料金がいくらまでなら利益になるのか把握することも、利益最大化を目指すうえでは重要です。
広告出稿時期
ご存じですか。実は、広告はいつ出しても同じ効果が得られるわけではありません。その商品が売れる時期=消費者のニーズが高まる時期があるためです。
たとえば、夏に鍋物のスープは売れませんし、冬にかき氷は売れません。チキンバーガーを提供するファーストフードのCMはクリスマス時期に集中して流れます。通信教育のCMも1月に目にする方が多いのではないでしょうか。チョコレート関連はバレンタイン前に集中します。
その商品が一番売れる時期はいつなのか――その見極めが利益最大化を目指す際には重要です。売れない時期は集客が少ない時期といえます。その時に広告を出しても売り上げは伸ばせず、最悪の場合は赤字で終わります。しかし、その商品が一番売れる時期に広告を出せば、最大の集客を得られます。
もし今まで広告の効果が見込めなかったのであれば、出稿時期の見直しもご検討ください。売れない時期に広告出稿して赤字になる場合は、売れる時期に再渡来する価値はあります。しかし、売れる時期に広告を出稿して赤字になる場合、他に改善点が見えないのであれば、利益最大化のために広告出稿自体を取りやめる判断も必要です。
えんじゅには、広告出稿による「利益最大化」を目指せるノウハウがあります
広告を出稿した際に、思うような効果が得られなかった場合は、ぜひ上記3つの視点をご確認ください。
利益最大化を目指すための広告出稿の成否が、今までと違って見えるかもしれません。
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